一念が御仏に通じて さすがの難病もあとかたもなく全快した 病気全快の報せで 都からはさっそく迎えの人々が差し向けられたこのとき、都から姫を乗せてきた牛は年老いて乗用にたえられなくなっていたので 乳母と共に残して行くことにしたが これを悲しんだ老牛は自ら近くの池に身を投じて果てたという
谷津は上流に行くと細かく枝分かれし 台地に食い込むように侵食している その谷津の始まりは 池となっているところが多い 牛むぐり池もこの種の池であるが 現在では台地が開発され住宅地となり保水力が落ちたため流れ出る雨水を調整する池とし利用されている 又 周りの斜面林を含めて一帯が都市公園として整備されている